空き家売却ガイド|家財・片付け
家財や仏壇が残ったままでも空き家は売れる?片付けの進め方

家具、衣類、食器、写真、そして仏壇。実家の片付けは、時間も気力も費用もかかります。片付けてから売るか、残したまま売るか。それぞれの費用と手間、注意点を整理します。
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最終更新日:2026年10月10日 / 監修:宅地建物取引士 シュース健人
片付けの3つの選択肢
| 方法 | 費用 | 手間 | 向いている場合 |
|---|---|---|---|
| 自分たちで片付ける | 少ない(ごみ処理費・運搬費) | 大きい(何日も通う必要) | 近くに住んでいる、時間がある |
| 遺品整理・片付け業者に頼む | 物の量で大きく変わる | 少ない(立ち会いと仕分けの指示) | 仲介で売る、早く片付けたい |
| 家財を残したまま買取で売る | かからないことが多い(価格で調整) | 最小(必要な物だけ持ち出す) | 遠方、量が多い、建物が傷んでいる |
仲介で一般の方に売る場合、引き渡しまでに家財を空にするのが原則です。内覧の印象もよくなるため、売り出し前に片付けることが多くなります。一方、不動産会社の買取では、家財を残したままの引き渡しを条件にできることがあり、片付けの手間と費用がかからない代わりに、その分が価格に反映されます。
業者に頼む場合の費用の考え方

片付け費用は、部屋の数よりも物の量、搬出のしやすさ(階段・道幅・トラックを停める場所)、分別の手間で決まります。一戸建ての実家では数十万円かかることが多く、物が多い家では100万円を超えることも珍しくありません。
見積もりは必ず現地を見てもらって取り、追加料金の条件を確認しましょう。電話だけで安い金額を示し、当日に大きく上乗せするトラブルも報告されています。
業者選びで確認したい許可
家庭から出る不用品は「一般廃棄物」で、これを回収・運搬するには市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可(または市区町村からの委託)が必要です。「産業廃棄物」の許可だけでは、家庭の不用品は回収できません。
また、買い取った品物を転売する業者は古物商許可を持っている必要があります。許可の有無は、見積もりの段階で確認してください。
- テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象で、リサイクル料金がかかります
- パソコンは資源有効利用促進法にもとづき、メーカー等による回収の仕組みがあります
- 消火器、タイヤ、農薬、塗料など、通常の回収に出せない物もあります
仏壇・遺品・重要書類

仏壇は、宗派の寺院に依頼して閉眼供養(魂抜き)をしてから処分・移動するのが一般的です。位牌や遺影の扱いも含め、ご家族で話し合っておきましょう。
片付けの前に、次の物は必ず探して持ち出してください。売却や相続手続きで必要になるものです。
- 権利証(登記済証)、登記識別情報、土地の測量図・境界の資料、建物の図面
- 固定資産税の納税通知書、購入時の売買契約書(取得費の計算に使う)
- 預金通帳、保険証券、年金の書類、印鑑
- 写真、手紙など思い出の品(業者に任せる前に仕分けを)
家財を残したまま売るときの注意
残置物がある状態で売る場合は、売買契約書に「残置物の所有権を放棄し、買主が処分することに同意する」旨を明記します。何を残し、何を持ち出すかをリストにしておくと、後のトラブルを防げます。
仲介で一般の方に売る場合でも、エアコンや照明などの設備を残すかどうかは「付帯設備表」で取り決めます。残置物の扱いが曖昧なまま引き渡すと、処分費用の負担をめぐって揉めることがあります。
片付けを進める手順
- 家族で残す物を決める:形見分けをする物、写真、重要書類を先に取り出します。
- 売れる物・譲れる物を分ける:骨董品、着物、ブランド品、家具などは、買取業者に査定してもらうと費用の一部をまかなえることがあります。
- 自治体の回収を使う:粗大ごみは市区町村の収集を使うと費用を抑えられます。量が多い場合は回数に限りがあることもあります。
- 残りを業者に依頼する:見積もりを取り、作業日と立ち会いの有無を決めます。
- 最後に清掃:仲介で売る場合は、ハウスクリーニングをすると内覧の印象がよくなります。
片付けには、思った以上に時間がかかります。とくに遺品の仕分けは気持ちの整理も伴うため、無理のない日程を組みましょう。売却の時期が決まっている場合は、逆算して段取りを立てます。
片付け費用を抑えるコツ
- 自分たちでできる部分は先に済ませる:衣類、紙類、食器など、小さく軽い物を家族で処分するだけでも、業者の作業量が減ります。
- 自治体の粗大ごみ収集や持ち込みを使う:家具などは市区町村の収集を使うと費用を抑えられます。
- 値段がつく物は買取に出す:骨董、着物、楽器、ブランド品、比較的新しい家電は、買取で費用の一部をまかなえることがあります。
- 見積もりは複数社から:同じ条件で2〜3社に見積もりを取り、作業範囲(清掃・搬出経路の養生など)をそろえて比べます。
- 売り方を先に決める:買取で家財ごと引き渡せるなら、片付け費用そのものが不要になる場合があります。
ただし、費用を抑えようとして無許可の回収業者に頼むと、不法投棄などのトラブルに巻き込まれるおそれがあります。安さだけで選ばないようにしましょう。
片付け中に現金や貴重品が見つかったら
実家の片付けでは、たんすの中から現金や通帳、株券、貴金属が見つかることがあります。これらは亡くなった方の相続財産で、遺産分割の対象です。見つけた人が自由に使ってよいものではありません。
業者に片付けを任せる場合も、貴重品や書類が出てきたら取り分けてもらうよう、事前に依頼しておきましょう。相続税の申告が必要な場合、後から見つかった財産は修正申告の対象になることがあります。
よくあるご質問
家財を残したまま査定してもらえますか?
片付け費用は売却代金から払えますか?
仏壇はどうすればよいですか?
このページの監修
シュース健人(宅地建物取引士 大阪府 第118737号/株式会社GEEZ 所属)
株式会社GEEZ所属。大阪・関西の相続、空き家、再建築不可、借地、工場・倉庫、長屋・文化住宅といった売却の難しい不動産の相談を担当しています。
本ページの数値は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」、総務省「住宅・土地統計調査」、国土地理院、OpenStreetMap の公開データを当社が集計したものです。実際の金額は現地確認のうえでご提示します。
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